水生生物による水質調査(ビオトープの学校第8回目) その3









水生生物採取の三種道具は、アミカゴ、白いパッド、ピンセットです。アミカゴは、石の下手に置いて石を持ち上げたことで流された虫を捕獲するもの。砂利のなかをかき混ぜることもあります。

パッドはピンセットなどで採取した水生昆虫を入れておきます。見やすく観測しやすいのです。砂利や藻を入れる子どももいます。こうすると観察しにくくなります。しかし虫に負担をかけまいとする子どものやさしい気持ちかもしれません。もちろん観察後は川へ戻してやります。

写真入りの小冊子と下敷き、それに杉本さんの手製資料の3種類を使って、採取した虫の名前を考えます。杉本さんが言う前に自分たちで写真などと照らし合わせて考えることが大切なのです。

子どもたちがいたのが、流れがゆるやかで浅いところだったせいか、ヒゲナガカワトビケラが多かったようです。図鑑で見ると、ヘビトンボのヤゴと似ていますが、トビケラと違ってこちらは肉食。現物は全然違います。

杉本さんの話では、エルモンヒラタカゲロウがどこの河川でも減少しているとのこと。しかしそれがなぜなのかはわかりません。アメゴのエサ釣りによく使う虫で、流れの裏側の石の表面にへばりついていることが多いようです。


「う〜ん、なんだろな」
←前ページ   →次ページ
Copyright (c) 2003  勝浦川流域ネットワーク