戻る 棚田の学校 茶摘み編
すべててづくり。茶の木も自生しているよ。

ようこそ、天上の楽園へ。ここは風吹き抜ける尾根沿いの集落。
歩いていけるけど、一度オープンカーに乗ってみたかったんだ。 
1枚1枚ていねいに茶葉を摘む。かごのなかで並んでいる。
選別作業
みんなでやればたのし
樽に入れて2週間発酵します。どんな匂いがしている、涼太クン?

 
斜面に自生している茶を摘みました

 棚田の学校〜茶摘み編レポート
                            
 8月6日快晴の下、棚田の学校では茶摘みと茶すりが行いました。約50人という学校始まって以来の大勢の参加者を迎えるにあたって不安もありましたが、無事終えることができました。初めて参加された方も多く、熱心にお茶の作り方を質問されたり、積極的に作業されている様子が印象的でした。

 お茶は摘んだ後、茶葉以外の葉やゴミを一つひとつ取り除き、茹でてすりつぶし、桶にゆで汁とともに漬け込んで重しをするところまで実習しました。その後は、通常15日目に葉をむしろに広げて2日間干し、夜は納屋など屋根の下にしまいます。このとき漬けあがった汁を取っておき、1〜2回まんべんなく葉に振りかけて乾かせると、より風味が増すのだそうです。

 今回は天候により19日目に植松さんが干してくださいました。私は二日目に行ったのですが、風がなく青空の下でむしろに広げられたお茶は、ときどきパチパチと小さいけれどはっきりと音を立てながら午後の3時前にはカラカラに乾きました。

 できたお茶は、見た目も香りも良く、葉の選別が行き届き、プロの目から見ても上出来との評価をいただきました。

 ひとくちに上勝の晩茶といっても、地区や家によってそれぞれの味があるといわれます。私たちがお世話になっている市宇の植松さんのところは標高が高いことが特徴です。そのため、茶の木は大きくならず葉が摘みにくいのです。さらに摘む時期も遅めでした。カゴがなかなか一杯にならなかった理由はそんなところにあるようです。また肥料をせず自然のままに育った葉は、少し小さく薄く苦みの少ないお茶になるのだそうです。

 よく名前を聞く神田(じでん)茶は、上勝晩茶のなかでも神田という土地の名前を付けて、独自に売り出されたものです。
 できた新茶は、前を通るたびによい香りがします。その背後に受け継がれてきた人々の営みをできるだけ多くの人に紹介したいと次回に胸をふくらませています(田中由宇子)。


 お昼の健康をテーマにしたワイドショー番組で阿波番茶が紹介されてから、上勝晩茶は、相生番茶ともに引っ張りだこだとか。なお、上勝では「晩茶」と書きます。
 

茶葉を茹でる光枝さん。今月のベストショット
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杉の香りの市宇活動センター。空が近い。
うわぁ。滋賀県から参加した女の子。
せっせと摘みましょ。茶摘み娘よ
高所感がわかるでしょ
汗がこぼれる。でもさわやか
これが茶葉を擂り漕ぐ人力マシーン