海部川、雨の支流を歩く
2004年5月3日は小雨、海部川のとある支流を歩いてみた。釣り人が1人アメゴをねらっているだけの静かな一日。この日の海はひとだかり。大砂海岸にはキャンパーや釣り人、磯遊びの人など。大手海岸や竹が島ではサーフィン。ところが海部川にはほとんど人がいない。これだけの清流に黄金連休として人がいないのでうれしい。

流れがふたつに割れているひとつの流れ。ヨーロッパの川のように森を洗う。天然林と人工林が混じり合う。



傘をさして歩いた。少し歩くと、タラの芽がいくつかあった。枝を傷つけないよう、必ず芽を残すようにして若芽を採った。ミツバは至る所にある。川ですすいで口に入れると野生の香りが濃厚だった。フキも多い。しかし名前がわからない植物がたくさんある。豊かな植生だ。林道脇を歩いているとヘビが見えた。近づくとマムシだった。棒で触れてみた。以前、九月に遭遇したマムシには追いかけられたことがあるが、五月のマムシはまだ動きが鈍い。草むらへするりと入った。
  
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