海部川2006年5月 河畔林と水辺は一体のはず


水面から上の樹木が露出オーバーのように見えますが、
実は新緑の萌える色です。

写真の淵は、1995年までの海部川でもっとも好きな場所でした。
水際はいまも良いのですが、
道路拡幅工事によって、山裾を走っていた狭い道路を
川沿いの竹林を切りひらいて二車線としました。
それまでは、竹林を背景に淵から瀬へと続く絶妙の景観を
静かに眺められる場所だったのです。
いまでは工事用のグリ石が小山のように積まれています。
景観が悪くなるだけではなく危険です。残念です。


一方、水辺は昔と変わりません。
浅瀬を長靴を履いて渡ってみると、澪筋(流れの中心)と、流心をはずれて苔の生えた石ころとの明暗色調の遷移が妙です。
写真には写っていませんが、この向こうには湧き水があって、
無人の山から落ちてくる冷たい水ですから飲めるでしょう。


道路ではヤマカガシを見つけました。
5月の薫風を聞くと出てくるようです。動きはまだおっとりしています。
ヤマカガシではありませんが、
晩夏にマムシに追いかけられたことがありました。


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