水面から上の樹木が露出オーバーのように見えますが、 実は新緑の萌える色です。
写真の淵は、1995年までの海部川でもっとも好きな場所でした。 水際はいまも良いのですが、 道路拡幅工事によって、山裾を走っていた狭い道路を 川沿いの竹林を切りひらいて二車線としました。 それまでは、竹林を背景に淵から瀬へと続く絶妙の景観を 静かに眺められる場所だったのです。 いまでは工事用のグリ石が小山のように積まれています。 景観が悪くなるだけではなく危険です。残念です。
一方、水辺は昔と変わりません。 浅瀬を長靴を履いて渡ってみると、澪筋(流れの中心)と、流心をはずれて苔の生えた石ころとの明暗色調の遷移が妙です。 写真には写っていませんが、この向こうには湧き水があって、 無人の山から落ちてくる冷たい水ですから飲めるでしょう。
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