| 夏川りみさん、初のフルアルバム発売、「涙そうそう」ほか全11曲。(税込み2,800円)当店で好評発売中! |
| 沖縄出身の歌手は逸材揃いです。最近では、元ちとせ。かつて紅白で「花」をうたって感動させた石嶺聡子、大御所喜納昌吉(チャンプルーズ)にネーネーズ、りんけんバンド、サトウキビ畑の寺島尚彦。それにBEGIN。日本のポップスに沖縄の歌い手がいてくれるからうれしくなりますね。 2001年の沖縄のラジオ局で年間1位となった曲があります。それは夏川りみさんの「涙そうそう」。森山良子作詞、BEGIN作曲です。夏川りみは、1973年生まれ、BEGINと同じく石垣島出身。今回は、9月21日発売の初のフルアルバム「てぃだ〜太陽、風ぬ想い」をご紹介しましょう。 「てぃだ」の入りは、安里屋ユンタから。いきなり浴びせられる軽やかな舞い。八重山民謡の重厚な掛け合いに慣れている耳にはとびきり新鮮に感じられます。CDが終わったあと、自分も同じように口ずさんでいる。羽毛のような軽やかさは、彼女の血のなかに旋律が溶け込んでいるからでしょう。この民謡はこんなにも胸躍る歌だったのかと思ってしまいました。 聞き古した曲に新しい息吹を吹き込んだ編曲の妙も花を添えています。シンプルなアレンジでりみさんの歌声を引き立てています。BOOMの宮沢和史とは違う「島唄」の節回しにも沖縄の風が吹いているようです。 夏川りみさんは、清楚で強い声を持っていますが、その声に浸れるのが「芭蕉布」。歌は過去と現在をつなぎ、現在から未来を俯瞰し、いのちをつなぎながらたゆたう。「芭蕉布」は現代沖縄のスタンダード曲といえるでしょう。わたしたちは、その響きにからだを預けてみましょう。 タイトル曲の「涙そうそう」の歌詞が切ないです。ゆったりと心を揺さぶるメロディーが寄り添い、それを清楚な声の女性が等身大で向かい合う。夏川りみは情感を込めて、しかも飾らず歌う。毅然とした強さがあればこそ、歌はいっそう輝くのです。切ないけれど、その裏には達観にも似た愛する人への変わらぬ想いがあるはず。だから誰の胸にもある愛しく閉じこめた領域にまっすぐに飛び込んでくるのです。 晴れ渡る日も 雨の日も 浮かぶあの笑顔 思い出遠くあせても さみしくて 恋しくて きみへの想い 涙そうそう 会いたくて 会いたくて 君への想い 涙そうそう 感受性の豊かな人は切なさに浸れるでしょう。でもそれは希望に満ちた心の動きに違いないのです。 → ビクターエンターテイメントの紹介サイト (↑視聴もできます) ▲戻る |