大谷焼でスローライフ〜阿波 大谷焼のゆったりと流れる時間

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  • 阿波の鳴門といえば、渦潮に一番札所。そして大谷焼。2003年9月には、阿波和紙、阿波正藍しじら織に続いて、経済産業省の伝統的工芸品に指定されました。
  • 大谷焼の里を訪ねてみれば、ゆったりと時間が過ぎていくことに気付きます。大谷焼をつくる人の素顔、大谷焼の里を散策などを加えて大谷焼の魅力を探ってみました。
  • このサイトは、大谷焼の一ファンが開設したものです。2003年11月30日開設
ゆったりと流れる時間、大谷焼はすべて手作業
スローライフ 大谷焼の里

阿波の鳴門といえば、渦潮、わかめ、鳴門鯛、一番札所、阿波の国の一宮大麻彦神社、そして大谷焼がある。

大谷焼はわずか八軒の窯元から構成されている。その由来は二百年以上も前に遡る。地元で取れた土を素朴に焼き上げた陶器という印象がある大谷焼だが、オブジェとしての作品づくりや、芸術としての位置づけを極めようとする試みなどもある。この秋には、経済産業省の伝統的工芸品に指定された。県内では三番目の事例である。

大谷焼の窯元を訪ね歩く機会があった。どの窯元でも親身に説明していただいたのだが、地元徳島県民であってもこれまで大谷焼をずいぶん知らなかったことに気付いた。

土づくりから始まり、すべて手作業の陶器がその場で売られている

工程において、それぞれの窯元が土づくりから行うというのは全国でも極めて希なのではないだろうか。その土づくりも、湿式と乾式という二種類の方法があるのだが、いずれにしても、土を長時間寝かせて土の灰汁や雑味を取り除き、安定した品質をつくるのがねらいである。

成形はすべて手作業である。湯呑みなどでも型に押し込んで機械でという作り方ではなく、すべてロクロを使ってひとつずつ手で成形している。さらにそれを素焼きし、さらに釉薬を塗って焼き上がる。土の段階から見れば、ひとつのコーヒーカップができあがるまでに一年をかけている。そしてそれがそのまま店頭や作業所内で直売されている。土づくりから始まって販売まで賄っている陶芸産地なのだ。

手頃な価格から芸術作品まで

店頭で価格をみると、千円ぐらいのコーヒーカップがあることに気付いた。手作業をする職人さんたちの顔を思い浮かべながら、複雑な気持ちになることもある。

プロの目から見ればわかるようなささいなキズであっても、実用にはまったく差し支えない。そんな品々が年に一度放出されるのが、大谷焼窯まつりである。毎年11月の第二土日に開かれている。ここでしかお目にかかれない窯元もあるので見逃せない。もちろんB級品ばかりではない。いい品だってたくさん並べられている。それを探す楽しみがある。

秋の風情を楽しんだ

大谷焼の里はクルマが通れないような細い路地も多い。そして登り窯という山麓の地形をそのまま利用した独特の窯を使っていたので、里山の風情を色濃く残している。だから歩いてめぐるのがおすすめ。

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