戻る 棚田の学校 田植え編
2001年は、5月27日です。上勝町役場駐車場に9時30分集合!

向こう側は谷。杉の林に覆われています。
棚田と森の境界は、里山のあいまいな境界線そのものであると思う。 
付近に生えているウドの酢味噌あえ、雑穀の汁物、棚田米などの材料をみんなでつくる。女の子と男の子に戻ってはしゃぐ。
みの笠を準備してきたのは、田中由宇子さん。
ウドを手にしているのは、地元のお世話役、植松時寛さん。

 
里山に早乙女、地元の人と田植え


 快晴の日です。棚田の学校の幕開けは、田植えから始まります。それまでに植松さんご夫妻をはじめ、地元(上勝町市宇)のみなさんが準備してくださいます。

 南に面した尾根の集落に風が吹き抜ける爽快感から、誰が名付けたが、天上の楽園と呼ばれるようになり、集落への細い登り口には「天上の楽園」の立て札まで立てられるようになりました。

 機械が入らない棚田はすべて手作業です。定規という農具を使っての作業、見ていると楽しそうです。やってみると、すぐにコツを覚えました。田での作業は田靴が理想です。普通の長靴では泥に足を取られて身動きが取れません。そこで裸足で行いました。泥の感触が足の裏を癒すような心地です。

 しかし半時間作業を続けると、中腰がこたえてきます。1年に1度のお祭りと思えば参加できても、年々の生活習慣として受け容れるのは大変かもしれません。

 でも勝浦川の下流の徳島市、小松島市から参加がありました。こんな行事でもなければ、集落の人以外は来るはずのない高地の集落にこれから数年にわたって都市部から参加者が続々と来るようになります。

 棚田とそこに集う人々のささやかな交歓の始まりです。あなたも参加してみませんか?

 

「みみずの穴が下流と潤している」。
谷崎勝祥さんはそう言います。

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ネコの額ほどの田。でも棚田を慈しむ人々が増えたとき、何かが変わるのでは、との思いに駆り立てられる。
すべてが小さな田ではないけれど、経済効率で評価できない尺度を感じられれば…。
定規の使い方って知ってますか?
モデルではありません。徳島市在住の彼女の農業知識は強者級。
地元も訪問者も一緒に作業をする。昨日まで見知らぬ者同士なのに、なぜか会話が弾む。