勝浦川流域ネットワーク、千年の森 高丸山に植樹
 
ここが勝浦川流域ネットワーク担当の区画。谷底に近い2ヘクタール(2反)の傾斜地です。前日に降った雨で土はやわらかく状況は良好です。

 
植える苗を運びます。内訳は、ケヤキ188本、トチノキ57本、カツラ54本、コハウチワカエデ5本です。いずれも徳島県が地元林業家に依頼して高丸山で採取した種子から発芽生育させた一年生です。しかもその育苗法は試行錯誤の結果、畑でもポットでもなく、宙づりのコンテナで発芽育苗されたもの。この方法の良さは、自動空気根切りができることで根がからまず、しかもしっかりとしていること。つまり活着度が高いことが挙げられます。人間も幼いときの生育状況が歯並びなどに影響を与えますが、樹木の場合は根が基本。まっすぐに伸びた根はしっかりと土に張りつくことが期待されます。

まずは4メートル間隔の竹を準備し、等間隔に植える場所を定めます。ところが苗が多くてこの方法では場所が足りなくなりました。そこで4メートル間隔の隙間に詰めていくことになります。その場合、等高線に対して水平方向に接近させますが、垂直方向は離します。これは高いところの樹木が大きくなったときに低いところの樹木に日が当たらず駆逐してしまうことを防ぐねらいがあります。

 

写真はトチです。人間と比べると大きさがわかります。発芽して約1年少々が経過した苗です。

次へ
四国の川と生きる > 勝浦川流域ネットワーク > 千年の森(高丸山)に植樹
Copyright(c) Soratoumi, All rights reserved