植樹をめぐるQ&A

Q: 時間をかけて計画し、わずかばかりの資金や労力を投入してささやかな広葉樹の森をつくることは悪くはないと思いますが、森林生態系から見て意義があることなのでしょうか?

A: 意義があると考えます。なぜなら森の修復には、上流(山村)と下流(都市)の関係そのものを見つめていかなければなりません。そのためにどんな情報(メッセージ)をどんなかたちで誰に発信していくのかを考えてみたいと思うからです。
この国には、人と森が搾取する・されるの関係ではなく、渾然一体として相互依存していた里山の暮らしがあります。棚田もその一例ですが、人の手がかかることで森や人と自然の相互依存の関係が維持されてきたのです。
時間はかかるかもしれませんが、上流下流のさまざまな暮らしをしている人々がかかわって実践することが必要であり、そのためには企画段階から多くの人が議論しながら一人ひとりが主人公となって森づくりを進めていきたいと考えています。

Q: 手順は?

A: まずは種(どんぐり)を蒔いて苗を育てることから始めます。
その用地として、会員の平岡竹美さんから上勝町に所有する土地をお借りしました。川沿いの県道から少し奥に入った小山と盆地に囲まれた絶妙の地形です。
ここでは苗を植えて育てるほか、子どもたちが自由に遊べる「里山の学校」ができないものでしょうか? 思案中です。子どもも大人も遊べるフィールドがあればいいですね。

Q: 植樹による生態系への影響は?

A: 行政等の専門家と相談しながら進めていきますが、地元を中心に近隣地域の種子を発芽させることで、生態系(遺伝子レベル)には影響ないと考えられます。荒廃した裸地に森をつくることで、森のみならず人の心に潤いをもたらすことができればよいのですが…。まずはお弁当を持ってお集まりください。

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