東祖谷と三嶺・探訪絵日記その1
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貞光付近。1994年5月にはこの河原でイベントをした。大きな青石が露出する広大な河原は巨大な庭園の趣がある。好きな風景のひとつ。
冬場の水量が少ない時期でも蕩々と流れる。透明度が高い。面積270ヘクタールは日本最大の竹林。それが川を取り囲んでいる。
竹林が白く色が付いている。冬景色風だが実は雪ではない。アラスカのような雄大な光景。
竹林に囲まれた角浦潜水橋は三野町と三加茂町を結ぶ。この橋も近々撤去されて抜水橋に変わると聞いた。いずれも1998年の風景。

ヤマケイの取材から始まった

 ひょんなことから山と渓谷社の「ヤマケイJOY」の取材で四国の山の白眉である三嶺とその麓の東祖谷を紹介することとなった。三嶺は「みうね」が正式名称とされるが、ぼくは「さんれい」と呼んでいる。理由は、ぼくの山初体験が高知大ワンゲル部出身の山男に三嶺に連れて行かれたことに端を発する。高知では「さんれい」と呼ぶ。今回は最短ルートの徳島県東祖谷の名頃から登ることにした(だから「みうね」である)。本格的登山は始めてのMさん夫妻を同行する。

 この山域に一人で入るときは高知県側のフスベヨリ谷を遡上して三嶺に登る。南斜面には四国でもっとも深い植生豊かな沢沿いの森がある。さらに四国の白眉である三嶺から天狗塚の天空の尾根を歩く周遊ルートを行く楽しみがある(8時間コース)。

 かつて屋久島に10日間滞在したことがあったが、ここにはそれを上回る濃密な森がある。そういえば、高知県の小さな川と山村を舞台にした青柳祐介さんのコミック「川歌」では、不老長寿の泉がある伝説の場所は三嶺南斜面と思える場所に設定されていた。

 今回は東祖谷の紹介がメインであり、本格的な山が始めての人にも体力的にそれほどきつくない名頃からのルートを選んだ。ぼくはカメラマン兼現地ガイドとしてM夫妻に同行。奥さんがイラストと旅行記を書く役割で、夫は被写体兼付き添いである。林道終点からほんの1時間半ほどのルートなら登山が始めての二人でも大丈夫だと思ったのだが…。

 国道192号線を池田に向かう。吉野川の雄大な風景が車窓に展開する。しばらくは吉野川ツアーを楽しんでいただくとして…。
 
 日本最大の竹林〜吉野川中流物語

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