四国の林業を支援する〜脱サラで林業経営を始めてみよう
2002年10月3日仮設 4月4日更新
林業を創めたい、林業で食べていく人たちとともに考えるサイトです。健全な森づくりには、林業が経済の循環に入って来なければなりません。できたばかりですがコンテンツは少しずつ充実させていきます。情報提供やご協力をいただければうれしい限りです。

林業を支援する〜創業&経営

  • プロローグ〜林業で年収1千万円の経営をつくる
  • 林業経営の標準的モデル
  • 脱サラから林業経営へのTo Do Listとスケジュール
  • 林業経営のキャッシュフロー計算
  • 三期決算書を作成する
  • 決算書の自己分析
  • 金融機関の評価(営業キャッシュフローと有利子負債)
  • 個人か法人か
  • 後継者育成と事業継承

森の管理の実務編

  • 作業道はどこに設置する?
  • 作業道設置の方策は?
  • 作業道の保守
  • 実生苗と挿し木苗の違い
  • 枝打ちして強風による倒木を防ぐ
  • 安全な作業のコツ
  • チェーンソーの使いこなし
  • 定評のある道具類
  • 間伐はどう進める?風倒木を防ぐ
  • 巻き枯らしの手法(立木のままで枯らす)
  • 森で出会う危険な生物
→林業管理の実務に詳しい大内正伸さんのサイト「タマリン電脳倉庫」

流通と地産地消のマーケティング

  • 生活者への提案〜三世代百年住宅
  • 初期の情報発信、口コミを生むマーケティング
  • コストダウンこそ生命線
  • 流通の短縮と業務提携、連携
産直販売の参考リンク

林業を支援する機関

[行政]
[徳島県内]
「県内事業所・組合]
[県外事業所・組合]
[出版社」
[NGO、NPO]
[取材記事]

森づくりに関わるNGO、NPO、イベント案内


枝打ち間伐、森の調査ボランティア募集



森づくり、林業経営の参考図書

参考になる森や地域づくりの図書を厳選。送料無料ですぐにお求めになれます。

お便り 情報ありがとうございます

図解これならできる…」の著者のひとりである大内正伸さんからいくつかのご助言をいただきました。有益な情報ですのでお知らせいたします。




空と海に生きる(理念)
脱サラで林業経営をめざす人たちを支援するサイトになればと思います。
平井吉信です。健全な森づくりに何ができるかを考えて、NGOやNPO活動をやってきました。その一方で、経済の視点から森を見なければならないと感じて、サラリーマンから個人創業で林業経営をめざす人たちのお役に立てればと情報収集、分析、提案を行い、サイトに掲載することにしました。

あるいは、すでに山林やユンボ等の設備を持ち、治山工事等のノウハウを持つ建設業の社内ベンチャーとしての取り組みも有望と思われます。みなさんからの情報提供をお待ちしています。
プロローグ
森で生きる〜年収1千万円の林業経営をつくる
(→ プロローグを大きな文字で読む

四国は、林業の盛んなところである。特に南四国から紀伊半島南部は全国有数の多雨地域であり、そこから無数の川が縦横無尽に流れ出している。


(↑ 徳島県南部の丹生谷地域から海部にかけては、全国有数の多雨地域でかつて林業で栄えた。カシミール3Dで作成)

近年になって海の漁師が山で植林を始めている。手入れの行き届いた森や自然の状態に近い山々から流れ出すミネラルなどの成分が漁獲高や磯資源の出来不出来を左右することを知ったからである。

都市(下流)住む人たちにとっては、森を守ることで洪水と渇水のリスクを同時に低減できる。これまでの主な対策であったコンクリートのダムは数十年で土砂が堆積して使用不能となり、再生する手段がない巨大な産業廃棄物と化す。

これに対し、山の機能を高めて対応することは本質的な解決法である。昔の人は、大雨をゆっくりと貯えながら下流に流すことを知恵として持っていた。つまり水資源を時間と空間の広がりのなかに分散させることで災害を防ぎながら水の恵みをいただこうとした。

森林管理の財源として高知県が水源税を創設しようとしたとき、反対の声は、県民、議会からほとんど出なかった。徳島では森の持つ公益的な機能(「緑のダム」)の研究をNPO法人吉野川みんなの会が行っている。そのための寄付金および調査ボランティアを募っているので、関心のある人は、同会のWebを参照いただきたい。

話を林業に戻す。昭和30年代の拡大造林政策により、広葉樹は伐採され、杉の植林になった。やがて安価な輸入木材が国内市場を占拠したとき、森は荒廃して「緑の砂漠」となった。

徳島県では、森林ボランティアや緊急雇用によって森の手入れをする政策を打ち出した。しかしこれらは抜本的な対策とはならない。持続的に林業に関わる人材を育成するとともに、林業経営が経済の循環に入って来ることが必要である。

すでに県内外で林業経営の成功事例がいくつかある。共通点は、自然の営みに逆らわない管理(適切な枝打ちと強間伐など)を行うことで混交林の状態をつくり優良材を確保する。問題は運び出す手間だ。従来は林道整備を進めて解決しようとしたが、本質的な解決とはならず、つくることが目的化し、維持管理費が自治体の負担となっているのが現状だ。

林業経営では、管理にかかる時間とコストを低減することに尽きる。幸い地産地消を好ましいと考える人が増え、木造住宅を建てる施主に徳島県が県産材を補助する政策を打ち出したところ、応募多数で抽選になった。多少高くても木の家に住みたい人たちの需要は確実にあるのだ。

国産材は外材よりも高いといわれている。また家は30年で建て替えるという人たちがいる。ほんとうにそうだろうか。その土地の木を使って三世代百年の家を建てることは、実は経済的に理にかなうことかもしれない。坪単価50万円以内も可能との声は少なくない。適切な価格でそれを実現できないだろうか。

よく管理された山から最小の手間で伐りだした材を、流通経路を短縮(林業家と建築会社が提携するなど)して生活者に完成品(家)を提供すれば、価格の問題(林家にとっての価格の安定、生活者にとっては安価に入手)は解決する。

個々の林業経営の収益性のカギを握るのは、前述の作業道の設置だ。例えば、樹木の間隔を4メートルに間引きながら(これは杉の品質にいい影響を与える)、ユンボで2メートルの作業道を注意深く敷設すれば森の生態系にほとんど影響を与えない。この作業道を縦横無尽に走らせれば、いつでもどこでも伐り出すことができるため、時給1万円ぐらいの林業経営も可能だ。

県産材が売れれば徳島の森が健全化し、水害防止、渇水防止、二酸化炭素固定などの公益的機能を果たしながら社会資本の整備コストも削減される。目標は、個人の林業経営で年収1千万円以上。これが実現できれば、都市部からのIターン者が多数現れる。そんなビジネスモデルとそれを支援する施策を研究し、公表したいと考えている。



▲空と海へ ▲経営を支援する ▲四国の農業経営はこれから花が咲く ▲四国の川と生きる

Copyright(c) 2003  Yoshinobu Hirai/ Soratoumi, All Rights Reserved