SOHO事業所向けのプリンター、複合機について
▲戻る ビジネスで使うのなら、例え個人の事務所であってもプリンターは複数用意しておく。プリンターにトラブルはつきものだし、消耗品が切れた場合に急ぎの印刷が必要なこともある。しかし印刷だけは、コピーと違って外注できない(ぼくは3台用意したいと考えている)。

中小企業診断士ならA3対応が不可欠だ。しかしA3が必要となる枚数はA4と比べればそれほど多くないし、設置場所を取る。それでもA3はプレゼン用や図解チャートに多用する。人数の小さな事業では、ホワイトボード代わりに、A3用紙にプリントしてSWOT分析を行うこともできる。

そこで考えたのが、カラーのインクジェットでA3対応機を用意し、A3の印刷物、カラーでのプレゼンが不可欠な書類に活用する。場合によっては、ポスターやディスプレイにも使う。

そうなると、評判が良いのは、エプソンのPM-4000PXだ。このプリンターを使いこなして、作品レベルの写真やグラフィックを打ち出している写真家やグラフィックデザイナーは少なくない。顔料インクによる耐光性の良さ、色あせの少なさも特筆される。問題は、印刷速度が遅いこと。これ1台ですべての用途、とりわけ文書中心のビジネス用に使うのならおすすめしない。よく調整されたこのプリンターでの色再現は、銀塩の印画紙レベルかそれ以上と言われるが、使いこなしは難しい。これ一台で報告書や文章出力などを主力に使うのなら止めたほうが良さそうだ。

ぼくが使っているのは、HPのA4対応機である。これまで2台使ったが、静かでトラブルがなく印字品質が良い。まさに小型インクジェットプリンターの名機だと思う。最近では同社は複合機に力を入れているようだが、地味ながら基本性能の高さは使った人ならわかると思う。だから、ビジネス用なら、HPのA3プリンターも理知的な選択。機種でいえば、cp-1700だろう。

ぼくが使っているC社のA3対応機は、紙送りのトラブルが多い。紙が詰まってそっと取り出すのだが、それでメカにダメージを受けるのかプリンターヘッドが動かなくなる。これでメーカー送りをしたら1万円弱かかる。それがあまり日を置かずに2回目となったとき、直す気力がなくなってしまった。

キャノンでは、2004年秋に大幅なモデルチェンジを行った。さまざまな改良が加えられているようで、完成度は高くなっている。残念ながら、このコンセプトでのA3対応機は2004年末までには発売されないようだ。A4までで良いのなら、例えば、PIXUS iP4100は万能に使える。黒が顔料系なので上級機種よも文字は鮮やかだ。SOHO用途までなら、A4対応のカラーインクジェットとして最良の選択のひとつではないか。

ワードやエクセル、パワーポイント(配付資料=単純白黒)の打ち出しなら、モノクロレーザープリンターに限る。早い印刷速度、細部までくっきりとつぶれない美しい印字はインクジェットでなしえない。あえてカラーを使わないのも、相手方が社内でコピーすることに配慮したことによる。かえってモノクロの落ち着いた階調表現が信頼感や落ち着きを与えることもある。さらに水濡れに強い。余談だが、色のセンスのない人のカラー文書は見にくい。エクセルの色づかいなどセンスがにじみ出る。デフォルトのままで使っている場合も少ないないのだろうが。

機種は、ブラザーのA4モノクロレーザーHL-5070DNにとどめをさす。A3は出力できないけれども、ビジネス文書の9割は、A4モノクロで対応できる。つまりもっとも多く打ち出す文書に的を絞り、オフィスでの必要最小限の用途を満たす高品質低コストを実現したもの。デザインもすっきりして剛性感があり、信頼性は高い。

この機種は、そのままで各種ネットワーク対応する。うちの事務所のように複数のパソコンから印刷する場合、動作が不安定なプリンターサーバーをはさまずに済むし、常にサーバー代わりのパソコンを立ち上げておく必要もない。さらに自動両面印刷もできるので紙資源の節約になる。

印刷コストは、ドラムとトナーが別々に交換できるしくみのため、標準的なA4モノクロで2円程度と発表されている。コピーをするよりも、印刷したほうが仕上がりが良くて安いし、両面を使えば紙資源の節約にもなる。

プリントすればわかることだけれども黒のくっきり感、高精度感はさすがレーザー。この印字品質でこれは安い。さらにアドビのソフトなどグラフィックの印刷が多い人にはPostScript 3互換という機能が備わっている点も見逃せない。

レーザープリンターというと、キャノンやエプソンを思い浮かべる人は少なくない。ブラザーは、有名なミシンのメーカーである。ところが、アメリカ、ヨーロッパの市場では、プリンター、ファクス、複合機のメーカーとして1〜2位を争うシェアを持つ。

複合機では、MFC-8820Jにとどめをさす(これについては多くの人が頷いていただけるだろう)。前述のレーザープリンターの基本性能(給紙機構が良い)に、高速ファクスとコピー機能、スキャナー機能を加えたものだ。スキャナー機能はおまけ程度らしいが名刺の整理などには充分使える。別売の内蔵型プリンタサーバー(必需品)を加えれば、競合他社の20〜30万円クラスに匹敵するのではないか。

このように、ブラザーの製品は、ムダな部分をそぎ落としながら低コスト高品質という合理性が欧米の人たちに理解されている。さらにミシンという精密機械の制御の経験が、紙送り機構の設計の良さに現れていて、他社のレーザープリンターでは頻繁に報告される重なって給紙することが少ない。付け加えれば、メーカーのサポートの満足度も高いらしい。これだけの性能のプリンターが4万円少々で手に入るのだから、ブランド信仰を離れて、一度ブラザーのモノクロプリンターを使用している人の意見に耳を傾けてみてはどうだろう。

 →ぼくも体験しました

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