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南太平洋のポリネシアでは「アイタ・ペアペア」が合い言葉。その言葉の魔法とは?
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楽園はそれを見ようとする心のなかに
ポリネシアは一部の観光地を除いて、空路や水路が整備されていない地域が多い。空港はあっても、数人乗りのセスナが着陸できる程度の島がほとんど。暗礁に囲まれた島への外海からの接近は、水深、風向き、澪筋、潮流を熟知していないと座礁の危険がある。
こんな風土で応用範囲が広い乗物は、アウトリガーカヌーとダブルカヌーである。どちらも大航海時代から島々の行き来に使われてきたもので、モツ上陸には今も欠かせない。
二隻を縄で頑丈に縛ったダブルカヌーは積載量が多く、長距離航海において威力を発揮する。アウトリガーカヌーは、もう一隻の船の代わりに水面に接触する大きな腕で船体を安定させたもの。パンの木をくり抜いた小さな船は、主として近距離用に使われ、大きな船はリンゴの木を縄で接合した構造のダブルカヌーが多く、八百人を載せることもできたらしい。
食料は、タコノキの実や、乾燥させたイモ、シャコガイの肉を準備し、船上でニワトリを飼いながら大型魚を捕まえる。水はヤシの瓶に詰めて持参するが、生魚を絞り出してその汁を吸ったり、海に長時間浸かることで皮膚から水分を補給したと伝えられている。長い航海に先立って、乗組員には水や食料を節約する訓練が施され、その結果3〜4週間の窮乏生活に耐えられたという。この期間はポリネシアでの島と島を結ぶもっとも長い航海日数に等しい。
赤道をはさんでほぼ対照の位置にあるハワイ(北緯20度)とタヒチ(南緯18度)の間をカヌーで一月かけて人々が行き交い、その航海に天文学が用いられたことは確実である。北半球では北極星が、南半球では南十字星が指針となったのだろう。けれども、熟練した水先案内人は、はるか遠くの見えない島の位置をぴたりと当てる。心の目で島影を見るのだという。
南海の楽園に対する人々の憧れはいつの時代も変わらない。優里が言ったように、ここでは大人が子どもになり、子どもが大人になる。ただし、20世紀の楽園は、それを見ようとする人にだけ扉を開ける。
(小説「空と海」から)
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Photo & Text by Yoshi |
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ポリネシアクイズに答えてみて!
選択肢のなかから正解と思う文字を選んで並べ替えると答えです。ただし正解がひとつもない場合と正解が複数ある場合がありますのでご注意を。ヒントは本文または「空と海」にあるかもしれません。問題は全7問です。なお、ここでのポリネシアはタヒチやクック諸島、西サモアを指しています。
6. ポリネシアで一般的な服装は?
(は) 若者は西洋諸国とそれほど変わらないが、タヒチ本島でも女性はブラジャーを付けない。
(ひ) 女性は腰に布きれを巻き、男性はペニスケースを付けている。
(ふ) アロハシャツが正装であり、ネクタイをしている人は嫌われる。
(へ) アジアの風俗が流行し、もんぺルックや袴をちらほら見かけるのは、サモア出身の力士の活躍がきっかけである。
(ほ) やしの木で編んだ繊維を今風にアレンジした素材が中心で、日本でもベトナム雑貨やパレオと並んでエスニックテイストとして人気があるフラフラルックである。
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