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南太平洋のポリネシアでは「アイタ・ペアペア」が合い言葉。その言葉の魔法とは?


サメ騒動

ヤシの木陰であくびをしていたチンチラが、何を思ったか優里を追いかけて水に飛び込んだ。猫は水を嫌うはずだが、イヌカキで優里のそばまでたどりつくと、そこからバシャバシャ音を立てて沖へ向かって泳ぎはじめた。しかし、溺れているのか様子がおかしい。

服を抜いで飛び込んで見ると、遠目にサメの群れが迫っていた。チンチラを追いかけているようだ。優里は気付いていない。
「悪いけど、望遠鏡を見ててくれる?」
「はーい」

水面でばしゃばしゃ音を立てたり、珊瑚礁の尖った岩で怪我をすると、サメを興奮させてしまう。そうならないように優里を上陸させたかった。何も知らない優里が陸に上がるのを見届けた。

サメを睨みながら冷静に観察した。大きいものでも2メートルに満たない小型のサメで、その凶暴な顔付きとは裏腹に珊瑚礁内で群れているおとなしい種類と判断した。
「今いくぞ」

波間を浮き沈みしていたチンチラ猫に追いついた。サメはそれ以上近づいて来なかった。猫を腹に抱えて空を見ながらカエル足で岸に戻った。この泳ぎは速度は出ないが、音がほとんどしないし楽だ。岸にそっと上陸して優里の元へ走る。
「よくやった。缶詰のフルコースをやるぞ!」

今では事態を掌握した優里がチンチラ猫を抱きしめた。
「ほんとうにありがとね」
チンチラ猫はキョトンとしている。
「こいつ、勇敢だよ。サメの注意を引きながら、ぼくに知らせようとしたんだ」
「まだ心臓がドキドキしてる」
心臓の鼓動を伝えるかのように、彼女の胸は躍動していた。やがて猫を抱いたまま木陰に消えた。
(小説「空と海」から)

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ポリネシアクイズに答えてみて!

選択肢のなかから正解と思う文字を選んで並べ替えると答えです。ただし正解がひとつもない場合と正解が複数ある場合がありますのでご注意を。ヒントは本文または「空と海」にあるかもしれません。問題は全7問です。なお、ここでのポリネシアはタヒチやクック諸島、西サモアを指しています。

2. 観光客に人気の高いボラホラ島にはサメはどの程度いるでしょうか?
(か) マンタツアーなどダイビングで潮流の早いスポットに行かなければ見ることはない。
(き) 民家の裏の海に残飯を蒔くと寄ってくることがある。
(く) そのほとんどがハンマーヘッドというどう猛な種類のため、例えビーチであっても旗のあるところで泳いだほうがよい。
(け) 桟橋からでもできるサメのルアーフィッシングが観光客向けに盛んである。
(こ) ホテルのそばの海で見かけるのはホテルで飼っているおとなしい種類である。

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