初公開! 中小企業診断士が実際に使っているコンサルティングツール
仕事に使うパソコンソフト」もご覧ください。









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はじめに
  • これまで活用してきたコンサルティングツールや概念をご紹介しています。パソコン上での画面で動かすツールがほとんどで、特に統計手法はマーケティングには必須です。
  • ほとんどのツールは、エクセルとワードで動かせます。特別な仕掛けはありませんが、プログラム等やしくみに工夫をしています。
  • 直感と経験値という人間の感覚が水先案内人となり、ITはその仮説を裏付ける道具という位置づけです。つまり、仮説(問題点の把握)が間違っていれば無意味。そこが中小企業診断士の腕の見せどころです。
  • 中小企業診断士の合格率は3%前後と言われています。そのすべての合格者がコンサルティング業務に携わるわけではありません。
  • しかし、モノ余り、人口減少、デフレ経済のいま、目に見えないソフトにお金をかけないで存続、発展できるでしょうか? すぐれた費用対効果を持つ中小企業診断士をどんどん活用して事業の発展に役立てていただければ幸いです。
  • 以下は実際に数百社のコンサルティングの現場で実際に使っているものです。ときにスタッフを交えてブレーンストーミングやワークショップを取り入れ、合意形成のプロセスを大切にしています。
  • 事業を動かしていくのは現場の人であり、その人たちの心意気、何をすべきかを自分のなかに同化して持っていただければと考えています。道具はあくまで道具。生身の人間として、伝えること、説得すること、共感することこそ大切と考えています。
  • 全体をお読みいただくと、中小企業診断士への仕事の理解やレベルがご理解いただけるのではないかと思います。
主なツール
◇財務分析
 三期決算書分析
 損益分岐点分析
 キャッシュフロー分析
 計画実績差異表
 現在価値割引法
 EVA
◇理念と戦略
 経営理念策定
 SWOT分析
 バランススコアカード
◇マーケティング
 ブランド構築シート
 ABCブレークダウン分析
 顧客アンケート調査
 グループインタビュー
◇Webマーケティング
 Web作成手順書
 検索エンジン対策
 Webコンサルティング
 メールマガジン発行支援
◇ひとの活性化
 ロールプレイング
 課題抽出ワークショップ
◇創業支援
◇企業再生支援
 経営改善計画の作成
◇地域の活性化
 報告書、講師、コーディネータ、パネリスト

 
◆財務分析
三期決算書分析表
  • 三期の決算書の趨勢を見て異常値を見つけ、原因を探るとともに、過去の実績についての評価を行います。
  • 損益項目、バランスシート項目、その両方を見る指標など有機的に絡み合った財務分析のためのツールをエクセルで作成。
  • 県の融資の審査の仕事でもっとも多く活用していますが、総合的なコンサルティングでは必ず使う道具です。
  • 財務分析のコツはわからなくても、そこの事業所でのポイントとなる見方をお話しし、コンサルティング後も、相手先で引き続いて活用していただくために、ご希望の訪問先には無料で配布しています。
損益分岐点分析(三期連動型)
  • 上記の三期決算書分析から、変動費と固定費に分ければ、損益分岐点が導き出されます。
  • 損益分岐点を知る真のねらいは、採算ラインを知ることはもちろん、収益の構造を知り、固定費をいかに償却するかという考え方で操業度や販売単価を設定し、最大利益をもたらすことにあります。

損益分岐点分析(最小二乗法型)
  • 上記とは別に、毎月の売上と費用の関係から売上曲線を最小二乗法で予測し、損益構造を知ります。
  • この方法を併用することで、変動費、固定費に分類することなく、変動費のなかの固定費的要素、固定費のなかの変動費的要素を統計的に抽出するものです。
  • しかも出てきた結果は、統計的な信頼度で判定するのでこの方法で算出しきれない場合もあります。変動費、固定費の科目に分離できない場合や上記の補完的に使っています。
・キャッシュフロー分析
  • 会計で導かれた利益が絵に描いた餅という感覚があるでしょう(「いったいそれはどこにあるのだろう」)。
  • 目に見える客観的なお金に換算するのがキャッシュフロー計算です。
  • 経営には不可欠ですが、キャッシュフローは投資と返済という中長期戦略も加味して判断されるべきで、単年度だけの評価がそのまま業績評価に使えるわけではありません。
  • 上記の三期決算書に入力し、さらに補正を加えると算出されるようエクセルで作成しました。
農業用三期決算書分析
  • 一般事業用とほぼ同じですが、農業独自の科目と重要性の高い経営指標に変更しているところが違いです。
  • 実際に、徳島県の農業改良普及センターや市町村の農業担当課などの現場で使っていただいています。林業用、水産業用も時期を見て開発したいと思います。エクセルです。
計画実績差異分析シート
  • 計画と実際を比較してチェックし是正するための基本的なエクセルフォーマットです。これをやっていない事業所はないでしょう、といいたいところですが…。
資金繰り表
  • エクセルのシートです。個人〜中小企業用です。
割引現在価値法
  • 設備投資をする場合、投資金額と、一定年度の間に得られるキャッシュの現在価値で割り引いた果実の合計を比べて投資の是非を判断する手法。
  • 特に製造業、農林水産業では不可欠です。とりわけ第一次産業にはこの概念が欠けており、これによって不要の投資を回避できた事例が少なくありません。
EVA
  • 株価との相関性がもっとも深い指標と言われています。上場を計画している事業所はもちろん、小さくても成長が著しい事業所ではぜひ活用したい手法です。
  • 会計上の概念を離れて、資本コストを0と仮定した税引き後の営業利益から経営資本のコストを差し引いたものです。
  • 投資判断にも使え、絶対額で表示する場合と資本コスト率と比べる場合があります。実際に上場を計画しているバイオテクノロジー関連のベンチャー企業のコンサルティングで使用しました。EVAは、スターン・スチュワート社の登録商標となっています。
倒産可能性分析
  • 統計手法から導かれた「倒産に相関性が深い4つの指標」を算出し、それらをある計算式に当てはめることで、調査企業が倒産しない確率を算出するものです。
  • 実際には経営判断、金融査定マニュアルなどの人為的、社会的な要素も大きく影響しますが、数字を客観的に知るためのソフトです。エクセルで動かします。
◆理念と戦略
経営理念の策定シート
  • 経営理念の策定に当たり、ヒントとなる要素を3枚のワードシートに集約。と同時に、実際にその事業所にふさわしい経営理念を作成します。
  • 漢字の熟語でも悪くないのですが、できれば、いまの言葉で平易に語りかけるような文章にするのが良いと思います。
  • 経営理念はもっとも重要であり、半年ぐらいをかけて何社かとお付き合いをしました。個人事業所なら1日でできることもありますが…。
経営理念〜戦略フロー
  • 理念から戦略までを落とし込むフローです。
SWOT分析
  • 限られた経営資源だから、自社の持てる力、競合条件、社会や業界の動向を見据えて、「強み」「弱み」「機会」「脅威」を分析するもの。
  • 「強み」「弱み」は自社の力、「機会」「脅威」は市場の魅力度を表します。
  • 外部環境分析と競合分析から市場の魅力度は導かれ、競合分析と自社経営資源から強みと弱みを導くもの。
  • 経営資源の選択と集中によって優位性を築くための基本中の基本の戦略です。
バランススコアカード
  • 最近もっとも多く使う道具です。
  • 会社または事業部ごとに、「財務」「顧客」「業務プロセス」「人材」の4項目について、「目標」「成功のカギ」「評価指標(数値目標)」「するべきこと」をスタッフとのブレーンストーミングで決めていきます。
  • 言い換えれば、お題目だけの経営理念や経営方針、マーケティング戦略を、日々の行動に落とし込むためにもっとも効果的なツールと言えます。ワードでA3版とA4版を使います。
◆マーケティング
ブランド構築シート
  • ブランドこそが利益の源泉であるという考え方が主流になってきました。
  • では、そのブランドはどうすればつくれるのか。博報堂のブランドの定義には「精神的な絆」という表現が出てきます。同感です。
  • それをつくるための着眼点を1ブランド1枚のシートに作成しました。
  • 徳島から全国ブランドをめざしているとある事業所ではすでに製品化まで至っています。
ABCブレークダウン分析
  • エクセルのピボットテーブルを使って、売上高を細かく落として原因を探ります。
  • 例えば、営業所別、相手先別、商品別、担当別、地域別などさまざまな切り口でブレークダウンし、業績が悪化しようとしている項目を早期に発見し、抜本的な手を打つための手法です。営業マン必携なのでぜひ使いこなしてください。
顧客アンケート調査
  • 顧客からアンケートを集め分析するものですが、調査票の作成が最大のポイントです。
  • 予備調査から仮定を設定し、それを的確に反映できるような調査項目を抽出。さらに、実際にテストアンケートを行い、意味は明確か、書きやすいか見やすいか、記入にかかる時間はどれぐらいかかるか? 対象とする年齢層に適切な粗品選定となっているかなど、必要な情報を短時間で効率よく収集するためのコツが必要です。
  • すでに全国的な大手流通業から個人商店まで数十件の実施事例があります。
  • ねらいは顧客満足度や不満点を拾い上げることから、顧客から見た競合先との比較など(強み、弱みなどSWOT分析の材料となります)。
  • 経営者が思いも寄らない結果が出て対策が間違っていたことに驚かれることが少なくありません。費用の目安は報告書の作成まで含めて50〜100万円。



グループインタビュー
  • アンケートでは抽出できない情報、とりわけ発売前の商品に対する反応とか、アンケートでは吸収しきれないと思われるときは、6〜8人のフォーカスグループを集め、率直な意見を引き出します。
  • カギは、グループの人選と、司会者が仕切らず、かつ散漫にならず、2時間程度という限られた時間でグループの一人ひとりの深層心理を引き出すことです。
  • これまでに数例実施しました。費用の目安は10〜20万円。
販促を考えるツール
  • 販促とは心理学そのものです。顧客心理に基づき、最初の出会いから恋愛成就(=ファン、生涯顧客)までのプロセスを構築するシートです。
  • 「理念との整合性」「顧客の知りたいことチェック」「情報発信コンテンツ作成のポイント」などから構成された3枚のシートですが、ここから時間をかけてブレーンストーミングすることで、効果的な販促が出てきます。
  • いわばコンサルタントとスタッフで考える協同作業(コミュニケーション)の道具でもあります。ワードで作成。訪問先には必要に応じて配布してコピーして今後も使っていただきます。


売上予測
  • エクセルのtrend関数を使って算出します。
  • 実際に使ったある事業所では、次年度の売上をぴたりと当てました。簡単に使える割には、経営陣や関係機関への説得材料のひとつとして使えます。
商品相関性分析
  • 多数の商品(群)が並べられた店頭で、POSデータ等からの生データをもとに、関連購買を見つけだし、それによって棚割りやディスプレイを工夫するための道具です。
  • 例えば、紙おむつとビールのまとめ買いが見出されるといったこともこの分析でわかります。エクセルで動かします。
営業会議支援
  • 事前の調査をもとにテーマを決め、会議を活発に、かつ建設的に進めてスタッフの持つ力を引き出します。
  • 写真の事業所では、業界不況のなか、スタッフの熱意により半年間で前年度の売上目標の2桁増を達成しました。
顧客データベース活用
  • 売上が右肩上がりでないという前提に立てば、利益を確保することが不可欠。そのためには、限られた販促資源(ひと、モノ、時間、ノウハウ)を誰にどのようにすればよいかというテーマに行き着きます。
◆商店街〜個店活性化
一店一品運動
  • 商店街をいまの時代に再定義するときに、「地域コミュニティ」「地域生活者参画」「環境」「情報発信」「地域生活者の生き甲斐」というテーマが不可欠です。
  • そこでそのきっかけとなるコンセプトを示しました。現在、県内の商工会で実際に取りかかっているところです。とりわけ地域コミュニティを担うCATVはその推進力になると考えています。
店頭チェックシート(個人商店向け)
  • 店頭の活性化(というか沈滞化を予防するため)に向けてのチェックリスト。ワード1枚です。
清掃チェックシート
  • 清掃の効果的な方法と清掃を売上につなげる方法を書いた小冊子を付けて、その店舗向けに作成。
五感に訴える店舗づくり
  • 色彩、匂い、レイアウト、接客、空気、観葉植物、素材など、女性が敏感に反応する店舗について研究しています。
Webマーケティング〜ホームページの活用
Web作成手順シート(Webリニューアル、Webマーケティング用)
  • インターネットのホームページを作成するのを業者任せでなく、自社で行う。あるいは業者がつくったホームページを自社でリニューアルする、あるいは業者につくってもらうが効果的なマーケティング戦略としたいなどの場合に、考え方を整理するシートです。ワードで2枚。
  • 経営理念との整合性からファンづくり、情報提供などのコンテンツの吟味、さらにはレンタルサーバーやドメイン、ユニバーサルデザイン、アクセス性、セキュリティなどの実務面までを落としこみます。





検索エンジン対策
  • 大多数のアクセスは検索サイトからです。現在ではGoogle(Yahoo!対策)のみに全力を注ぐというのが正解。しかも費用をかけずにできます。
  • インターネットは知恵で勝負。検索エンジン対策には、本に載っていないコツがいくつかあります。
Webコンサルティング
  • 実地に赴いてのコンサルティングは、検索エンジン対策のみならずWebマーケティング全般(サイト設計、デザイン、アクセス性、コンテンツ、キャッチコピー、販促)のコンサルティング。デザインではなく、マーケティングの道具としてWebをとしてお考えください。
メールマガジン発行支援
  • メールマガジンによってWebの売上のほとんどを立てている事業所さえあります。メールマガジン発刊に当たっては具体的な手続き、書き方、留意点などを支援するものです。
  • Webコンサルティングの一貫として行いますが、これだけ単独でもお受けします。
  • 実際に県内のいくつかの事業所で実施しましたが、東京から直接(ついででなくわざわざ)来られた来訪者があった事業所もありました。
  • メールマガジンの発行は費用対効果の面でも優位性が高く効果につながりやすいのです。生活者の琴線に触れるマガジンの作成ができない事業所にはSOHOを紹介します。
◆ひとづくり〜人材活性化(顧客満足=スタッフ満足)
ロールプレイング
  • お客様役、スタッフ役、観察する第三者役に分かれて、その企業で起こりうる(あるいはおこりえないかもしれない)シナリオを作成し、それに沿って演技してもらうもの。
  • すべてスタッフが交替で演じますが、コンサルタントが適切な助言を行います。おじきの角度が何度というような旧態依然の形式的な研修ではなく、ひとの心理面に想いをはせ、からだで覚える実践的な研修です。実際に実践を通じてしか磨かれないものが接客であり、人的資源です。
課題抽出と問題点解決のためのワークショップ
  • ポストイットと大きなシート、色マジックを使って、スタッフのなかに眠っている知恵、活力を引き出す魔法のような時間。
  • 最初は気乗りしそうに見えなかったグループが、実際に行ってみると、「まさかこんなところが課題だとは…」「こんな解決方法を自分たちで考えられたとは…」という驚きの表情を見るのがコンサルタントのささいな楽しみです。
◆創業支援
ビジネスアイデア塾生(熟成)シート
  • ビジネス案をより現実的なもの、想像できるものに整理するシート。全部でワードA3の3枚です。
創業支援シート(簡易版)
  • A4 数枚のシートですが、ヒアリングをしながら考えを詰めるときに使うシートです。
◆監査
監査業務
  • 日本監査役協会が発行している「監査役マニュアル」「年度板監査役小六法」などのひながたに基づいて、その事業所が必要とする項目について監査します。
  • 実際に第三セクター数社、NPO法人1社の監査役を担っています。
◆企業再生支援
経営改善計画表ほか
  • 直近の実績と5年後までの損益計算書の主な項目と貸借対照表の主な項目の予測数値を入力したものが、全体の計画の根拠について議論するための基礎資料となります。エクセルで使います。
  • 企業再生は、破たんした場合、地域に与える影響が大きいことから、財務や理念で掲載している道具はほとんど駆使します。
  • 実際の手順は、中小企業再生支援協議会、支援金融機関と連携しながら、中小企業診断協会の手順書や企業再生実務研究会で示唆されている内容に則り、適宜修正して使用します。現在1社において進行中です。
◆地域活性化、コミュニティビジネス、観光
講師、コーディネータ、パネリスト
  • すでに報告書を何冊か発刊し、国立国会図書館にも蔵書されています。
  • 空と海のWeb上でも提言を行っていますが、講演やパネル討論のコーディネータなどいくつか務めてきました。
  • これらの仕事は、下半期に集中することが多いのです。パネル討論では、参加者アンケートや主催者から「おもしろくて時間があっという間に過ぎた」「うまく持ち味を引き出している」などの評価をいただいています。
  • 観光活性化、エコツーリズム、コミュニティビジネス等についての分析、講演等も行っています。



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