◆春の本田麺
春は本田麺。
少し花冷えの風の強い午後.
庭先では桜がそろりそろりと風に舞う。
あっ、ウグイス鳴いた。
あったかい麺で和もうっと。
いましばらくのいのちをとどめよと
花びらを浮かべてみました。

春の本田麺はにゅう麺で。
小さな皿に盛りつけて
出汁と麺が溶け合う白い器のなかで
春を待つ心が見えてきました。
ほのかに、ほのぼの。
噛めば甘みもじんわりと。
舌で春を召し上がれ。
◆夏の本田麺
子どもの歓声が谷間にこだまする。
四国三郎、吉野川の支流半田川に
夏がやってきました。
朝顔は花ひらいたものの、
せみしぐれ、鳴りやまず。
一日の暑さを予感させる。
清流のほとりにやってきた朝です。

夏の本田麺は、のど越しにすべてをかけます。
それは、純米吟醸酒にも似て材料を磨き上がること。
手間をかけるのは、つるんと涼しげな食感を大切にしているから。
日本の夏、本田麺の夏。
咽の幸せ、いかがです?
◆秋の本田麺
半田盆地のあぜ道に彼岸花、
斜めの残照に浮かび上がる
山裾に開いた黄色と赤の織物。
つるぎおろしの風を受けて
本田麺がますますおいしくなる季節

だったらイタリアンに挑戦。
太陽の恵みを受けたトマトが
口いっぱいに広がるように
本田麺とからめてみました。
本田麺は、つるりとした食感ですから
和洋中華で活用できます。
中華麺風に食べるのが
もっともおいしいのでは?
と思っています。
◆冬の本田麺
一年のうちで製麺所の時間がゆったりと流れるこの時期、
寒の素麺はある意味ではねらいどき。
わが家では、てっちゃん汁と称して、
本田のおばあちゃん手製のあったか出汁の素麺が食卓に上がる。
身体の芯から温もる。
 
いりこと鰹出汁の湯気のなかから、
うどんのような独特の食感とのど越しを持つ
本田家自慢の麺が石けんのように匂い立つ。
もちもちっとした食感を伴いながら
つるっと喉を通っていく。
半分は喉で味わい、残り半分は舌で味わう。
最後は、歯で噛んで舌の上で転がしてみる。
すると、小麦だったときの記憶をかすかにとどめて
ほんのり甘く漂う。
冬のあったかにゅう麺、好きです。
◆本田麺のおいしさのわけ
(1)小麦粉
「讃岐すずらん」という小麦粉があります。
讃岐すずらんは、本田製麺の意見が反映された小麦粉です。
その特徴は、
釜入れしたときに麦の香りが拡がるような感じがあります。
新鮮さの証といえるでしょう。
小麦の粒は、
胚乳(約83%)、表皮(約15%)、
そして胚芽(約2%)の3つの部分からできています。
小麦粉になるのは胚乳の部分です。
胚乳の中心部分はなめらかで淡いクリーム色をしているのに対し、
表皮に近づくにつれ、だんだんとくすんだ色になります。
中心部分だけで麺をつくると色、艶はいいものができますが、
麺の旨みは、外皮に近い部分にも影響されます。
讃岐すずらんは、この胚乳部分をバランスよくとりだし、
色、艶そして旨みのある麺を作り出しています。
本田麺では、讃岐すずらんに加えて、
数種類の良質の小麦粉を試行錯誤しながら配合し
絶妙の香りとのど越しを出すことに成功しました。
(2)塩
徳島はなると浜の塩を原料としています。
この塩は、海水のミネラルを豊かに含んでいます。
そのため、まろやかな昔の味わいを持っています。
本田麺では、季節、天候、湿度、気温等によって
塩分調整を微妙に行っています。
昭和58年から毎日欠かさず
湿度、温度、塩分量、天候などを記録。
本田麺のノートは四半世紀のときを刻んでいます。

(3)食用なたね油
遺伝子組み換えでないなたねの種子から
圧搾法で搾り取った無添加サラダ油を使用しています。
泡立ち防止剤、酸化防止剤などを使用しない無添加です。
なめらかさ、つるつる感、
そして適度の腰があってのど越しの良さを引き出す
本田麺のレシピです。
◆本田麺のふるさと 半田(はんだ)の里
本田麺を育んだ半田そうめんの期限は
江戸時代中期に遡ります。
半田町は2005年に貞光町、一宇村と合併してつるぎ町となりました。
剣山山系の裾野を半田川が渓谷をつくり、
その両側に集落を形成する丘陵をつくりながら
小さな、しかし住みやすいまちをつくっています。
半田川には蛍が飛び交い、アユ釣りをする人もいます。
やがて数キロ先に四国三郎、吉野川と合流します。
半田の古いまちなみは、昔ながらの建物が点在し
昔話、童話のような家並みが田園のなかに広がっています。
半田はその地形から、
冬にはつるぎおろしと呼ばれる風が山から下ってきます。
この寒風を利用して行われるのが
そうめんを干す作業です。

本田麺の近所。童話の世界のような集落の風景。一度来てみませんか?

半田川の渓谷が半田の盆地に出てきたところに本田製麺があります。

半田川は数キロ流れて本流の吉野川に注ぎます。
四国三郎の名のように滔々たる流れ。
両側には日本一の竹林が取り囲みます。

つるぎおろしを受けてのそうめん干し作業。
◆ ずばり!本田麺 遊びごころ

本田麺のギフト用パッケージ。鮮烈にして品格のある化粧箱。
どこにも企業名は入れていないのでCDケースとして使えるようにしています。

四国放送の取材を受けて緊張気味の勉さん。
こだわりの匠で作務衣をまとっていますが、
ふだんは着ておりません(笑)。

遊び心で本田麺のタコをつくってみました。もちろん非売品です。
吉野川の広大な河原で上げてみたいのですが時間がなくて…。
本田麺を味わえる場、本田麺を体感していただける場を
この地につくりたいとの思いがあります。
本田麺の夢を空に託したい本田勉さんと妻の和代さん。

そうめんとして絶品の本田麺ですが、
和代さんは、中華麺としての利用が個人的に好きだそう。
写真はイタリアン風。
本田製麺有限会社
779-4403
徳島県美馬郡つるぎ町半田字西久保173−3
電話 0883-64-2422
このサイトは、本田麺を応援するために平井吉信が作成しました。
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