和三盆でつくられた洋菓子、時間がゆっくりと過ぎる
うまい洋菓子店を発見した。それは、県道鳴門池田線の目立たない場所にある。
なんといっても、つくっているのが店舗のなか。すべて自家製、手作り。だからおいしい。手作りに価値があるというけれど、それには理由がある。

店に入ってみよう。シュークリームが定番の一番人気らしい。このシュークリーム、感覚的には、ぱりっとした皮にプリンが入っているという感じ。「うまみが濃い!」のに口当たりはあっさり。これなら何個でも食べられる。事実ここのシュークリームは人気で遠くからでも買いに来るお客さんが少なくないそうだ。

さて、ここで紹介するのは、この秋にお目見えした「和三盆けえき」。使われているのは、アーモンドブードル、バター、和三盆糖、黒蜜、栗、たまご、小麦粉。

かりんとうのような香ばしさ、
純度の高い素材の足し算によるほのかな甘み。
しっかりとした生地だから、
口のなかで残しておきたい。と思いつつ、
これまた香ばしくからだにやさしい井内園の深蒸しの緑茶でいただいた。
ひときれの口に運ぶ時間がゆったりと流れる。
スローライフだな。




「田舎娘 アトリエペイザンヌ」では、若い夫婦が手抜きのない菓子づくりをしている。素朴で不器用かもしれないし、営業スマイルはないかもしれないけれど、材料と製法はほんもの。誠実なお人柄が伝わってくる。

具体的にどんなところがこだわりなのか聞いてみたら、照れくさそうにマスターが話してくれた。
  • 「当店がマーガリンを使わずに純バターのみを使用しているのは、口溶け、後味の良さを大切にしたいからです。マーガリンには香料が入っていますが、純バターにはそれが入っていません。当店では、純バターでなければならないと考えています」
  • 「お菓子づくりといえばベーキングパウダーを思い浮かべる人も少なくないと思いますが、当店ではからだにやさしいお菓子をめざし、ベーキングパウダーは使いません。ベーキングパウダーは便利ですが、炭酸カルシウムが風味を悪くします」
  • 「チェーン店などでシュークリームを大量生産する菓子メーカーは、量産しなければならないため、カスタードクリームをつくるのに機械を使っているはずです。当店では、火をむらなく完全に通すためにカスタードクリームを手炊きしています。その釜は、重さ10キログラムもある厚手の鍋です。これでじっくり炊き上げると、機械任せでは実現できないまろやかな甘さに仕上がります」
うーん、これは食べてみたくなったでしょう。新しいホームページを作成中とのことですが、従来のホームページに場所が載っています。板野I.Cから鳴門方面へ向かい小さな橋をわたったすぐです。
お店はこんな姿です。県道沿いだけど、速度が出ていると見過ごすかも。 小さな子ども連れでも来やすい雰囲気。
「田舎娘の菓子工房」と書かれた看板。 季節限定商品が楽しみ。マダムロールは、いちご、バナナ、純生クリームの春限定。
なんといっても定番は、シュークリーム。 2003年秋に新登場した「和三盆けえき」。かりんとうのような香りがいい。

アトリエペイザンヌ/ 徳島県板野郡板野町川端字若王寺35−1
電話 088−637−5308
営業時間 9:00〜19:00
定休日 木曜

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