空と海のひまわり日記
5月23日 バッタに食べられた

双葉をなくした苗のそばに、季節はずれのトノサマバッタ。

ダンゴムシを踏みつけながらぐんぐんとこちらへ向かってくる。

カタバミを食べる。旺盛な食欲だ。
天候はこのところ湿りがち。土がやわらかい。ひまわりの種は20本ぐらい発芽しているようだ。まだ土から顔をもたげた小さな双葉を見ていると、これが背の高さを超える植物に成長するとは思われないぐらい。ところが見回っていて、確かに昨日まであった優良な苗が見えないことに気付いた。すると、天然色に紛れてトノサマバッタがいた。

ときは2004年5月23日。こんな時期にバッタがいるのだろうか。昆虫の専門家の人に聞いてみたい。最初にバッタを見つけた根元にはひまわりの種があった。双葉からぽろとこぼれ落ちたもの。そしてその根元に双葉をなくした苗があった。

しかし食べる現場を目撃したわけではない。ここには、たくさんの昆虫がいる。そのなかでもアリとダンゴムシ(マルムシ)が優勢で至るところにいる。ナメクジとミミズも少なくない。

ところがバッタはどんどんこちらへ向かって歩いてくる。やがて雑草を食べ出した。大きなアゴを葉っぱにかぶりつかせている。みるみるうちに雑草は小さくなっていく。続いてコスモスへとたどりついた。カメラとの距離は5センチぐらい。

さらに近づこうとしたとき、バッタは飛び立った。さまざまな生存競争のなかで、約二十本のひまわりはどう成長していくのか。

今度は、コスモスの若苗をかじる。アゴが大きく動く。

もっとも日当たりの悪い北地区、しかもヒイラギに囲まれて土も硬い。そんな場所で芽を吹いたひまわり。

種をまとったまま、ぐんと付きだした。いのちの輝きを実感する。
北地区で、一本だけたくましく芽を出しているのを発見した。まだ種を付けてはいるものの、日陰の固い土からむっくりと起きあがる。自らの未来はわからない。でも頭をぐんと突き出して誇らしげなありさまには、無目的に生きる生命体の決意がある。疑うことを知らず、ずんずんと伸びていく。限られたいのちに光を与えるのは意思の力。そしてそれを認めるものの存在。